この記事で分かること
- 幼児期の英会話学習は意味ないと言われる理由
- 幼児期の英会話学習のメリット・デメリット
- 幼児期の英会話学習を効果的に行う方法
何かを身につけるには早いうちから取り組んだ方が良いというのが一般的な考え。
スポーツ選手など何かに秀でた人たちは3歳や4歳など幼少期からを能力を高めたいものに取り組み始めていることが多いです。
英会話も同様に早くから学ばせた方がよいのでは?と考え英会話教室や家庭学習などに取り組む親子も多くなっています。
一方で、早すぎても英会話学習には意味がないという意見もあります。
しかし、幼児期の英会話学習は、意味が無いということはなく、しっかりとサポートをしてあげれば大きな効果が見込めます。
幼児期の英会話は意味がないの?
- 幼児期の英会話教育はやり方によっては効果が良くない
- 幼児期の英会話教育にもメリット・デメリットがある
- 幼児期の英会話を意味あるものにするためには、サポートが必要
- 幼児期の英会話は継続が鍵
この記事では「幼児の英会話教育事情」について調査し、早期英会話教育の効果やメリット、幼児の英会話教室の選び方やおすすめなどもご紹介します。
是非参考にしてみてくださいね。
Contents
幼児の英語教育は意味ない?!効果が見えない理由
2020年より小学校からの英語教育が必修化となりました。
今後グローバル化が進んでいくことを考えて、英語学習を重視しようという動きです。
しかし、
という意見もあります。
なぜ幼児の英語教育が意味がないという意見が出ているのかその理由を解説します。
自発的ではない
幼児期の英語教育は自発的ではないことが多いため、幼児本人の意欲やモチベーションが保ちにくく習得のペースが遅くなります。
幼児の場合、学ぶ目的を自ら理解するのは難しいため、
- 動機づけが不十分
- 興味がない
- 楽しいと感じない
といった場合はモチベーションを保ちにくいです。
幼児自身が「知りたい!」と意欲をもって学ぶことは吸収がとても早いですが、そうでない場合はやらされているだけになってしまい意味のないものになりがちです。
日本語のベースが出来ていない
幼児期はまだまだ日本語の習得段階にあります。
日本語のベースが出来ていない幼児期に英語を学習しても、正しく英語を理解できない可能性があります。
また、日本語と英語を同時に習得していくことになり、日本語で考えることの基盤が未熟な状態になってしまいます。
まず母国での思考力を鍛えることが優先という専門家も多くいます。
継続できていない
幼児期の英語教育は継続できないと意味がありません。
よくあるのが、子どもが小さいうちに始めたものの、様々な理由で英語教育を辞めてしまうことです。
- こどものやる気がない
- 他の習い事が忙しい
- 英語教室などの学習が続かない
また、一度習得しても使わない環境にいると、すぐに忘れてしまう傾向があり、その点でも意味がない、もったいないと言われます。
ネイティブな環境ではない
早くから英語教育を始める人が上げる理由のひとつとして
- 英語に耳を馴らしておきたい
- 英語独特の発音を幼児期から身につけたい
というものがあります。
確かに、人は生後6ヶ月の赤ちゃんのときから言葉を聞き分ける能力が備わっていると言われています。
日本語と英語の言葉は発音が大きく違うため、正しい発音やリスニング能力を身につけるには早くから英語を聞き慣れることは大切です。
しかしここで問題になるのが英語のネイティブな発音、言葉が必要であるということ。
日本で暮らしているとネイティブな英語が聞ける環境を作るのはとても難しいので、ネイティブな英語が聞ける環境を作るための積極的なサポートが必要です。
家庭学習のフォローが足りない
子どもの英語教育の効果が見えづらい理由のひとつに、家庭学習のフォローが難しい、足りないということがあります。
言語は普段使うからこそ身に付くもの。
例えば週に1回30分程度、話したり聞いたりしたところで身に付きません。
本当に英語を習得したいのであれば、家庭に帰っても英語のある環境が必要です。
- 親や兄妹も英語で話してみる
- 英語の教材に触れる
- おもちゃや遊びに英語を取り入れる
- 英会話に取り組む
このように毎日英語に触れる努力をするのが難しいという家庭ではどうしても英語学習の効果も期待できなくなってしまいます。
英語教育を意味あるものにするために
- 家庭学習のフォローが足りない
- ネイティブな環境ではない
- 自発的ではない
- 継続できていない
これらを改善していけば幼児の早期英語教育は意味あるものになります。
この問題を解決するのにおすすめのツールはオンライン英会話です。
家庭学習のフォローが足りない
⇒レッスン以外で、使える教材や動画を提供しているオンライン英会話もある
ネイティブな環境ではない
⇒ネイティブ講師とレッスンできるオンライン英会話もある
自発的ではない
⇒オンライン英会話なら歌やゲームで楽しく学べる
継続できていない
⇒オンライン英会話なら送り迎えなどの親の負担も減るので継続しやすい
幼児のオンライン英会話教室の選び方のコツ|年齢別のレッスン内容
では幼児の英語教育をす意味あるものにするためにはどのようなオンライン英会話教室がよいか、教室の選び方を見てみましょう。
また、年齢別のカリキュラムもどのような内容なのか理解しておくと良いです。
幼児の英会話教室の選び方のコツ
- ネイティブの先生
- 遊びながら学べるカリキュラム
- 家庭学習のフォロー
可能であればネイティブの先生がいるオンライン英会話教室にしましょう。
せっかく耳の良い幼児期から英語に慣れてもらうなら発音も正確なネイティブ英語が良いです。
また、子どもはコミュニケーションを取りながら言語を身につけていきます。
英語を使いながら子どもに優しく接して、楽しく英語学習ができるような先生が理想的。
幼児の英語学習内容については、まずは英語に興味をもってもらえるよう「楽しむ」ことを中心に進められるものが良いです。
- イラストなどが豊富に使われた幼児向けの教材
- ダンスや歌などの動画教材
などを使うことで楽しく学ぶことができます。
また、英語を身につけるには継続が鍵。
週に数回の英会話レッスンだけでなく、毎日取り組めればベストです。
また家でも遊びや絵本を読みながらなどでも、英語に触れ合える機会を作るフォローがあればさらに効果は高まります。
幼児英会話教室の内容|2・3歳〜4・5歳
幼児の英会話教室の内容はどんなものでしょうか。年齢別に特徴をみてみましょう。
【2・3歳】
触れる、音を聞く、といった五感を使うカリキュラムが多く、歌やダンスに合わせて英語に慣れ親しむ。
DVDやフラッシュカード、英語のおもちゃを使ったりして英語への興味を引き出す。
子どもが興味を持ちやすいようにキャラクターを活用する教室もあります。
【4・5歳】
身近な日常的な場面をテーマにして簡単に話す・読む・書くなどを表現していきます。
アルファベットの読み書きや簡単な英語のフレーズを覚えていきます。
先生と一緒に英語でやりとりをすることで、自然と英語で考えるくせをつけていきます。
幼児の英語教育のメリットデメリット
幼児の英語教育のメリットデメリットを整理しておきましょう。
早くから英語教育をすることでメリットも多いですが、デメリットもあります。
専門科の先生の間でも賛否両論あり、幼児期の英語教育に関する様々な研究も行われています。
早期英語教育のメリット
- 早期から英語を聞き慣れることができる
- 細かい発音を聞き分け、発することができる
- 英語に興味を持てる
- 英語での考え方が身につく
早期英語教育の1番のメリットは英語の独特の「発音」や「リズム」を聞き取れる「英語耳」を育てられることです。
特に「L」と「R」や「th」の発音は日本語にはないもの。
幼児期であれば「L」と「R」や「th」などを聞き分けたり、発音も習得しやすいです。
神経学者のジャクリーン・S・ジョンソンらの研究では、英語学習を始めた年齢と習熟度の相関関係の研究結果を発表しています。
3〜7歳からアメリカで暮らし始めた子はそれ以降にアメリカに暮らし始めた子より圧倒低に習熟度が高いという結果が出ています。
英語学習を始めるのに「最適な年齢」はあるのか…研究結果は?|幻冬舎GOLD ONLINEより
また、幼児期に楽しく英語に触れる機会があることで英語への興味をもち、後々の英語教育に良い影響をもたらします。
早期英語教育のデメリット
- 日本語が未熟なまま他言語を習得してしまうとどちらも中途半端になってしまう
- 継続的な学習が必要なため、家庭でのフォローも必要
- 早期の英語教育で苦手意識がつくと後々の学習にも影響がでる
子どもの脳はインプットの多い言語のネットワークを作り、インプットの少ない言語はシャットアウトするようにできています。
英語を習得しようと英語のインプット量を増やそうとすると、日本語も英語も中途半端になってしまう恐れがあるという専門家もいます。
また、習得のための継続的な学習や家庭学習や環境の整備、一度苦手意識をもってしまうと後々の学習にも影響があるなどのデメリットも考えられます。
幼児の英会話教室はメリットデメリットを理解してその子に合わせた方法を!
今の時代、英語を早くから学ばせたい!と考えるかもしれませんが、思うように効果が出ないこともあります。
幼児の英語教育のメリットデメリットをしっかりと理解し、教育方法や環境を見極める必要があります。
どんな教室を利用し、家庭でフォローしていくのかなど親同士で子どもに合う方法を見つけていきましょう。
子ども自身が楽しく、興味をもって英語に触れていけたらいいですね。
参照: 幼児英語教育はやるべきか?6つのメリットと4つのデメリット|コスモグローバルキッズ
参照:日本赤ちゃん学会